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古紙の利用豆知識

古紙の分類ってどうなっているの?

古紙の銘柄には、皆さんがよく知っている新聞、雑誌、段ボール以外にも色々な種類があり、主要なものだけでも、25種類(2008年度:古紙再生促進センター)あります。もっと言えば紙の種類だけ古紙の種類もあることになります。それを全て分類、分別していては、手間と時間がいくらあっても足りません。

ただ、細かく分類すればするほど、よりリサイクルしやすいのも事実です。通常、新聞古紙、段ボール古紙、雑誌古紙、オフィス古紙 等に分類されます。

容器包装リサイクル法って何?

容器包装リサイクル法(正式名称は「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」といいます。)は、消費者が使用した容器包装廃棄物を再生処理することで、資源の有効利用を行い、増え続けるゴミ問題を解決するために平成7年に制定・公布されました。

ここでリサイクルの対象となるのは、平成9年からは、ガラスびんとPETボトル、平成12年からは、紙製容器包装とプラスチック製容器包装です。この法律により容器包装廃棄物を消費者、市町村、事業者の3者が明確な役割を担って処理することで効率の良いリサイクルシステムをつくることを目的としています。もっと具体的には

  • 消費者は分別排出
  • 市町村は分別収集
  • 事業者は再商品化

という役割を担うものです。

リサイクルできない紙ってあるの?

紙には用途により表面や内部に色々な処理をしたものがあります。

代表的なものは、カーボン紙、テープ類、感熱紙、感圧紙、合成紙、感熱発泡紙、金属プラスチック複合品、油ワックス加工品などです。これらはリサイクルする際に取除くことが困難なものや、工程上、問題が起きるものが含まれているため、古紙として利用できなかったり、できても採算が合わなかったりします。このような再生不向きのものは熱源として利用するサーマルリサイクルの考え方が一般的になってきています。

古紙は何回くらいリサイクルできるの?

一般に古紙は3~5回程度、リサイクルができると言われています。

紙の繊維は繰返し使うことによって劣化します。それは、繊維の表面にあるヒダが、使うたびになくなり、繊維同士がからまなくなるため、強度が低下し、繊維自身もヒビ割れなどが入り、もろくなってしまうからです。したがって強い紙にするためには、新しいパルプを配合することが必要となります。

なぜ紙は リサイクルができるの?

紙はパルプを水の中で、均一に溶かしたものを、抄網で抄くことによって、繊維同士が重なり合って紙層を形成します。これを乾燥させることにより、紙に仕上げるのですが、出来上がった紙を逆に水に戻せば、またパルプになります。

このようなことが出来るので、リサイクルが可能なのです。実際の紙の場合は、印刷をしているために、紙をパルプに戻す際に、インクを取り除く処理が必要となります。