大江工場

大江工場の紹介

大江工場は、1979年（昭和54年）に川之江の西部臨海に完成した工場で敷地面積は46万㎡、KP（クラフトパルプ）、TMP（サーモメカニカルパルプ）、CTMP（ケミカルサーモメカニカルパルプ）の化学系・機械系のバージンパルプ、DIP（ディインクドパルプ）のリサイクルパルプ製造設備を有し、新聞、出版・印刷用紙、衛生用紙等を生産しています。

臨海工場の特性を活かし、木材チップや石炭などの原燃料は直接専用船が工場東側の港に接岸しベルトコンベアで工場内へ搬送、また出来上がった製品は半数近くが西側の港より専用船で主に関東、関西、中国、九州方面へ搬送されており、当社の強みの一つとなっています。

• 1980年（昭和55年）大江工場
  
• 大江工場
  

環境を守る技術

廃棄物有効利用

廃棄物有効利用については、各工程から発生する流失繊維分や無機分の削減に取り組み、排水処理で生じる製紙スラッジはボイラー燃料として全量を有効利用しています。

また、石炭ボイラー及びスラッジボイラーから発生する焼却灰については、ほぼ全量をセメント原料や路盤改良材等に有効利用しています。

• 廃棄物焼却ボイラ
  
• フライアッシュサイロ
  

CO₂削減

回収ボイラ

CO₂削減対策のひとつとして省エネルギーの取り組みがありますが、エネルギー高効率運用システム、エネルギー原単位の低いパルプ生産へのシフト、廃熱回収、設備の高効率化等を実施しています。

また、バイオマス燃料やタイヤチップ、RPFの利用促進に努め、化石燃料エネルギー（石炭、重油）原単位低減を推進して温暖化防止に努めています。

その結果、業界の自主行動計画「2008年度から2012年度の5年間平均で、製品当たり化石エネルギー原単位を1990年度比20%削減し、化石エネルギー起源CO₂排出原単位を16%削減する」という目標を達成しています。

水質保全

各工程で使用用水はクローズド化により有効利用を促進し、排水については薬品の見直しや白水の回収処理など発生源段階で負荷削減に取り組んでいます。その結果、排水原単位、COD原単位ともに業界でも低レベルで操業を行い、高品質製品を生産しています。また、新たなKPプラントでは更なる排水負荷の削減に取り組んでおり、排水処理技術の研究などを通して、瀬戸内海の水質保全に努めていきます。

• 大江工場排水処理設備
  
• 大江工場排水処理設備
  

創造する技術　〜高性能を誇る抄紙マシン〜

最新の性能を誇る世界最大級の新聞用紙抄紙機

大江工場1号・2号抄紙機は、いずれも製品取幅8,130ｍｍの大型マシンです。用紙の軽量化や印刷のカラー化・高速化に対応するため、最新技術を導入し、高品質化を実現しました。

大江工場2号抄紙機　大江工場1号抄紙機

自社製パルプを利用した高品質な衛生用紙の原紙を抄造する衛生用紙抄紙機

大江工場4号抄紙機は、大江工場で作られるパルプを利用して、食品接触や手拭きなどの用途に使用できる安心安全で高品質なペーパータオルやキッチンペーパー、ティッシュペーパーなどの衛生用紙の原紙を製造しています。